1. 太陽光・再エネ制度
- PV(Photovoltaic/フォトボルタイク)
- 光を電気に変える仕組み。一般的には「太陽光パネル」。再エネの基盤技術で、蓄電池と組み合わせることで昼間の余剰電力を夜間に活用できる。企業や家庭の脱炭素化の第一歩。
- FIT(Feed in Tariff/フィード・イン・タリフ)
- 再エネ電気を国が定めた固定価格で電力会社が買い取る制度。投資回収が容易で再エネ普及を加速させたが、国の負担増から縮小傾向。日本では2012年開始。
- FIP(Feed in Premium/フィード・イン・プレミアム)
- 市場価格に一定の上乗せをして再エネを買い取る制度。市場連動型でリスクもあるが、電力市場との一体化を進める仕組み。2024年から導入。
- PPA(Power Purchase Agreement/パワー・パーチャス・アグリーメント)
- 発電事業者と需要家が長期契約を結び、再エネ電力を直接購入する仕組み。オンサイト型(敷地内設置)は初期費用ゼロで導入可能、オフサイト型(敷地外設置)は大規模導入に適する。欧米では企業の再エネ調達手段として普及。
2. アグリゲーション・需給調整
- AG(Aggregator/アグリゲーター)
- 蓄電池や再エネを束ねて市場に供給する事業者。需給調整市場や容量市場に参加し、分散電源をまとめる役割。再エネ普及に伴い重要性が増している。
- AC(Aggregation Coordinator/アグリゲーション・コーディネータ)
- アグリゲーターが制御した電力をまとめ、電力会社や市場と取引する役割。需給調整のハブ的存在。
- VPP(Virtual Power Plant/バーチャル・パワー・プラント)
- 分散した蓄電池や再エネを統合し、仮想的に「発電所」として機能させる仕組み。系統安定化や再エネ導入拡大に不可欠。日本でも実証事業が進む。
- DR(Demand Response/ディマンド・リスポンス)
- 需要家が電力使用を減らしたり時間をずらすことで需給バランスを調整する仕組み。
下げDR**:需要を減らす。ピークカットに有効。
上げDR**:需要をシフトして需給を調整。再エネの変動吸収に役立つ。
- ネガワット取引(Negawatt/ネガワット)
- 節電した分を「電力」として市場に供給し、報酬を得る仕組み。需要家にとって新たな収益源。
3. 蓄電池システム
- ESS(Energy Storage System/エナジー・ストレージ・システム)
- 電力を貯めて必要な時に使うシステム。系統安定化、ピークシフト、非常用電源など幅広く活用。
- BESS(Battery Energy Storage System/バッテリー・エナジー・ストレージ・システム)
- 蓄電池を用いた電力貯蔵システム。リチウムイオン電池が主流で、系統用・家庭用・産業用に展開。
- SOC(State of Charge/ステート・オブ・チャージ)
- 蓄電池の充電残量。運用計画や寿命管理に必須。スマホの電池残量表示と同じイメージ。
- SOH(State of Health/ステート・オブ・ヘルス)
- 蓄電池の健康状態。劣化度合いを示し、交換や保守の判断基準になる。
- PCS(Power Conditioning System/パワー・コンディショナー)
- 蓄電池や太陽光発電の直流電力を交流に変換し、家庭や工場で使えるようにする装置。系統連系に必須。
4. 技術・性能(追加)
- BMS(Battery Management System/バッテリー・マネジメント・システム)
- 蓄電池の充放電を監視・制御し、安全性を確保するシステム。過充電や過放電を防ぎ、寿命を延ばす。
- DOD(Depth of Discharge/デプス・オブ・ディスチャージ)
- 放電深度。電池容量に対してどれだけ放電したかを示す。深い放電は寿命を縮めるため、管理が重要。
- Cレート(Charge Rate/チャージ・レート)
- 充放電速度の指標。1C=1時間で満充電/放電。高速充電性能や用途適合性を比較する際に使う。
- サイクル寿命(Cycle Life/サイクル・ライフ)
- 充放電を繰り返せる回数。リチウムイオン電池は数千回が一般的。投資回収に直結する指標。
- 熱暴走(Thermal Runaway/サーマル・ランナウェイ)
- 電池内部が過熱し、発火や爆発に至る危険現象。安全設計やBMSで防止が必須。
5. 市場・取引
- 卸電力市場(Wholesale Market/ホールセール・マーケット)
- 電力を売買する基本市場。価格は需給で変動。蓄電池は価格差を利用して収益化可能。
- 需給調整市場(Balancing Market/バランシング・マーケット)
- 需給バランスを取るための市場。蓄電池は調整力として活躍し、再エネの変動を吸収。
- 容量市場(Capacity Market/キャパシティ・マーケット)
- 将来の供給力を確保する市場。発電設備や蓄電池が対象。安定供給のための保険的役割。
- アンシラリーサービス(Ancillary Services/アンシラリー・サービス)
- 周波数調整や予備力供給など、電力系統を安定させるサービス。蓄電池は瞬時応答が可能で適性が高い。
- アービトラージ(Arbitrage/アービトラージ)
- 電力価格の安い時間帯に充電し、高い時間帯に放電して差益を得る取引。蓄電池の代表的な収益モデル。
- V2G(Vehicle to Grid/ビークル・トゥ・グリッド)
- EVの蓄電池を系統に接続し、電力を供給する仕組み。再エネ普及と相性が良く、次世代の調整力。
- ΔkW(デルタ・キロワット)
- 需給調整力を取引する単位。電力会社が必要な時に指令できる権利を意味する。蓄電池が主要な供給源。
6. 環境・ESG関連
- GHG(Greenhouse Gas/グリーンハウス・ガス)
- 温室効果ガス。CO₂やメタンなど。気候変動の原因であり、削減が企業評価に直結